水は自然資源の一つであり、体重減少においても大きく影響を与えるものです。私達の身体の6割は水分で構成されているので、人間の存在にも必要不可欠な資源です。水分を補給しないと、身体に大きな悪影響を与えてしまいます。
CDCの研究によると、成人は1日に平均1.3Lしか水を飲んでいません。しかし、大人の身体の機能を支えるためには、女性の場合は2.7L、男性は3.7L摂取することが勧められています。平均の1.3Lだけでは足りないということですね。
今回のブログでは、2つの観点を見ていきたいと思います。
- なぜ私達の身体は水が必要なのか
- 水はどうやって体重減少に役立つのか
なぜ水が必要?
私たちの身体に含まれる水分にはたくさんの機能があります。それらの機能について5つ紹介します。
- 体温の調節
体温が上昇すると、汗をかきます。そして汗が蒸発することで身体や脳の温度を整え、体温を調節します。 - 体液の維持
人間の血液は主に水分でできています。水を十分に補うことで、血液の水分バランスを正常に保ちます。その状態を保たないと、様々な病気のリスクに悪影響を与えてしまいます。特に高血圧症です。脱水状態に陥ることで、高血圧を発症してしまいます。他に、水には体内に含まれる電解質の量を維持しる働きもあります。ナトリウムなどの電解質は筋肉や神経などの管理に役立ちます。 - 消化の補助
最も重要な働きの一つです。水には胃腸を潤す効果があります。胃腸を潤すことで、食べ物の消化を促し、食料に含まれるビタミンやミネラルを吸収しやすくしてくれます。また、便通も改善してくれるので、便秘の予防にも繋がります。 - 体の組織の保湿
肌質に気をかけている方にはより嬉しい効果です。水をたくさん飲むことで、肌をよりきれいに保ち、維持することができます。水は肌、鼻、口などの保湿に役立ち、体から毒素を洗い流すことにも役立ちます。 - 関節の保護
関節痛には水を飲むことが効果的です。身体の関節の多くは滑膜関節です。滑膜関節の中にある滑液には関節内の摩擦を減らし、関節を健康に保つ働きがあります。滑液の80%以上は水で構成されています。
水と体重減少の影響
では、水を飲むだけで本当に体重減量にも役立つのでしょうか?その質問に答えるために、2つの科学研究の結果を分析してみましょう。
1つ目の研究では2つのグループを対象に検証が行われました。両グループに栄養士が監修したダイエットプランが提供されました。1日あたりのカロリー摂取量は、女性のプランは1200カロリー、男性のプランは1500カロリーでした。
3ヶ月間できるだけプランに載っている食べ物のみを食べるように指導を受けました。しかし、1つのグループには、食事の30分前に500mlの水を飲むよう追加で指導が行われました。
3ヶ月後、食前に水を飲んだグループはダイエットプランのみのグループと比較して44%増しの減量に成功しました。この研究では、より健康的な食生活を送るためには水を飲むことが大事であることを証明しています。
2つ目の研究は水を飲まない人と水を飲む人の違いについてです。2012年に行われたアメリカ人を対象とする食生活についての研究では、4755人が前日に摂取した食べ物と飲み物を問われました。
参加者は、答えた内容に従って、水を飲んだグループと水を飲まなかったグループに分類されました。また、研究者は各グループが食事から摂ったカロリーを計算しました。
その結果、水を飲んだグループの参加者は水を飲まなかったグループに比べて194カロリーも摂取量が少ないことが判明しました。その194カロリーのうち161カロリーは、ソーダやジュースから摂取したカロリーだということもわかっています。
参考のために、194カロリーは日本人の平均摂取カロリーの10%以上にも及ぶ量です。
最後に
今回のブログで紹介した研究の通り、水は人間の身体にとって必要不可欠な物であり、体重減少にも役に立ちます。しかし、今までの個人的な経験では、私がうけおう全てのクライエントの方々は十分な水分摂取ができていません。
彼らだけではなく、イギリスで行われた研究によると、55%の人が1日の摂取目安量の水分を摂れていないことが証明されています。しかも、体が必要とする水の摂取量は、体重や気温、運動量によって大きく変わりますので、推奨されている摂取目安量は多くの人にとって少なすぎる場合もあります。
私個人としては体重も重く、運動も取り入れている為、一日に6-8Lの水を飲んでいます。しかし、急に水分摂取量を増やすことは、ハードルが高いと思います。ですので、自分が今飲んでいる水分量が不十分だと思う方は、少しずつ増やしていきましょう。
水分摂取を含めて、フィットネスの目標をより早く達成し生活の質を向上させるためのあなたに合わせたプランを無料カウンセリングで一緒に考えましょう。最後に、このブログの内容が参考になったと感じたり役立ったと感じたら、ご家族の方やお知り合いの方にも紹介していただけると嬉しいです。
See you next time~